カフェ。
エクセルシオールカフェに入ってみたらいとも容易く死んでしまった話。
死因は明確である。
まず、冷房が強い。周りからの視線も冷たい。故に居心地が悪くなり、さっさと店を出ようとコーヒーをがぶ飲みする。すると、お腹が壊れる。心も壊れる。10分と持たなかった。すぐ死んだ。
以下は店内で泣きそうになりながら書いたメモである。
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企業系会社員からの、向けられていないが確かに感じる冷たい視線によって居心地の悪さ、肩身の狭さをひしひしと感じ、水をかけられたドライアイスのように煙となって消えて無くなりたいと思わさせられている。
社会的弱者を殺す絶対零度が今まさに、こちらに向けて放たれている。
ビルの一階に設けられたそのテリトリーにうっかりっ入ってしまったが最後、靭葛よろしく蠅こと私は溶かされて消える。
金も消える。コーヒーとサンドイッチとちっちゃなケーキで1400円だ。
大盛りチャレンジメニューを頼んで死ぬほど満腹になれる金額である。京極夏彦の文庫本買えるし、サイベックス郡山店で14時間もカラオケしていられる。
そもそも、あそこにいる奴らは何だ。カフェで仕事しやがって。
カフェで仕事するような奴らの「自分仕事できますよ」みたいな感じがムラムラと漏れ出てきて、それらが空調に乗って攪拌された空間に居心地の良さなんか求めても無理な話と言える。
奴らは、ちょいと変なメガネと色ワイシャツと MacBook Air というリーサルウェポンを3個も装備した特殊部隊だ。勝てっこない。
ドトール以外のカフェに悉く居心地の悪さを感じる劣等種族が武装兵の巣窟なんかにのこのこと入ってはいけなかったのだ。
ドライアイスの煙のように世間の下層をもぞもぞと蠢いている、そんな存在がこの世界の片隅でこんな文章を書いている間にも、どうせ奴らの MacBook Air はヌルヌル動作するし、レジュメは完成するし、プレゼンは成功するに決まっている。
あー。猛烈にお腹痛い。
よしなに。